鹿児島市の男女共同参画フォーラムがサンエールかごしまで開催されました。
鹿児島大学法文学部教授で弁護士の原田いづみさんによる『Withコロナ時代の「名もなき家事」~男女共同参画の視点から検証する~』という講演とグループワーク。
新型コロナウイルス感染症予防のためのステイホームで増えたと言われる”名もなき家事”。(例えば、マスクや消毒液の購入、マスクの洗濯、消毒液の補充など。)
「どんなお話がうかがえるかなぁ」と楽しみに参加しました。
講演のポイント
以下簡単なまとめ。
1 家からの男女共同参画
・性による役割の押し付けではなく、ジェンダー概念を発展させていかねばならない。
・性にかかわらず個人として尊重されることが大切。
2 プロフェッショナルとしての家事
・家事は、経験とスキル(能力)が要求される。
・こだわりや譲れない部分がある家事がある。
3 孤独な仕事からコミュニケーションの手段となった家事
・SNSの登場によって、写真をUPして情報交換するなど横のつながりができるようになってきた。
4 家事は、経験、スキルに加えマネージメント力が要求される。
・家事を管理して、家族とともに分担する。
5 名もなき家事は無数にあるが一つ一つ切り分けられるものではない。
・グループに分けて、分担するとよい。
6 Withコロナで家の機能が変わった。
・休息する場だけではなく、在宅勤務の導入で働く場にもなった。状況に応じてマネージメントを変える必要がある。
グループワーク
講演を拝聴した後は、グループワークでした。
4つのグループに分かれて、家の平面図に、家事を書き込んだ付箋を貼りつけていきました。(コロナで増えたものはピンクの付箋)
貼り付けた後は、家事をグループに分けました。
私たちのグループの場合、
A「みんなワーク」家族の誰でも分担できる家事。
B「コツありワーク」工夫が必要な家事。
C「こだわりワーク」こだわりがあり、人には任せられない家事。
の3つに分けました。
私たちのグループは、「こだわりワーク」ゼロ!(笑)
最初は「コツありワーク」ももっと多かったのですが、「それちゃんと伝えたら誰でもできますよね?」「そうね」と語っていたら激減しました。
”誰でもできるように、意思疎通をはかることが面倒”で、ついつい自分がしてしまっている家事も多いのかもしれません。
他のグループでは、「外注ワーク」なる区分も!!!自分の中にあまり無かった発想が得られておもしろかったです。
終わりに
終了後に、「僕たちの時代は家事のやり方を習ったことがなかったから、今からやるっていうのもなかなか大変なものでね…」と話される方がいらっしゃいました。それを聞いて、「昔は女子は家庭科、男子は技術と分かれて授業を受けていましたもんね。」と話す方も。
あー。
私の学生時代は、男子も女子も一緒に技術・家庭科の授業を受けていました。男子と女子が分けられたのは更衣室くらい?いや、学級委員長は男子で、副委員長は女子というのは決まっていたような。
教育は大事だなと改めて思いました。(そして恐ろしいとも。)
身のまわりの男女共同参画を進めることができるのは私たち一人ひとり。
少しずつ学びながら、より暮らしやすい、より働きやすい、より生きやすい社会をつくっていきましょう!
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