”河頭浄水場”、”東清見第3雨水ポンプ場”に続いて、鹿児島市南栄にある”南部処理場”へ。
令和元年度で1日の処理能力149,600㎡です。全体計画に位置づけている施設が完成すると、1日の処理能力が156,400㎡(314,500人分)となります。
入口で説明を受けました。
”汚水管”から流れてきた汚水はまず”沈砂池(ちんさち)”へ。
汚物をゆるやかに流し、スクリーンで大きなごみを取り除き、揚砂ポンプで沈殿した砂を取り除きます。
その後、”予備エアレーションタンク”にて、最初沈殿池で小さな浮遊物を沈殿しやすくするために、汚水に空気を吹き込みます。
”最初沈殿池”。
汚物を緩やかに流して、沈殿しやすい浮遊物を沈殿させます。沈殿した汚泥はポンプで引き抜きます。※少々匂いがします。
移動。
”反応タンク”では、汚水に返送汚泥(活性汚泥)を加えて空気を吹き込み、汚物中の有機物を微生物に食べてもらいます。微生物は、増殖しそれぞれが集って、沈殿しやすい塊(フロック)を作ります。
薬剤を使うのではなく、微生物を活用するんですね!
”最終沈殿池”。
水をゆるやかに流して、微生物の塊(フロック)を沈殿させて、上澄み水と汚泥に分けます。
ボウフラの発生を抑えるために鴨がいます。見えないけれど、水の中にはグッピーもいるそうです。流れている水は、最初沈殿池と比べ物にならないほど透明!
沈降した汚泥の一部(活性汚泥)は再び”反応タンク”に戻され、繰り返し、汚水をきれいにするために使われます。
「汚泥」というから”汚い泥”だと思っていたのですが、汚水中の汚れの成分を分解してきれいな水にする小さな生物の集まりのことを「活性汚泥」というそうです。
”塩素混和池”で、”最終沈殿池”でできた上澄み水に次亜塩素酸ナトリウムを加えて消毒します。
そして永田川へ放流します。
永田川へ放流するときに永田川の水が濁っていると、透明過ぎる放流水は永田川の濁りを映してしまい、濁って見えるそうです。それでまれに、「汚い水を流すな」とクレームがくるとのこと(;´・ω・)
ここには”小電力発電設備”があり、放流水を利用して水車を回すことで発電をしています。(この発電は環境学習に利用するためのもの。)
鹿児島市の公共下水道事業は市街化区域を対象としており、それ以外の区域は合併浄化槽で生活環境の改善に取り組んでいます。
※市街化区域=すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域のこと。
実家近くを通り、”下水汚泥堆肥化場”へ。続く。
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