合原ちひろの絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

第20回縁起でもない話をしよう会「空き家問題を考える〜よく相談し よく語り〜」

縁起でもない話をしよう会とは

医療や介護・死の問題など、「縁起でもない話」として避けられがちな話題だけれども、本当は語り合うことが大切な話。それらに関するネタを話題提供者に話してもらい、その後に参加者同士で対話する場が「縁起でもない話をしよう会」です。

縁起でもない話を気軽に話せる程、人と人とのつながりのあるコミュニティ(地域・家族も含め)になると過ごしやすく、生きやすくなると私たちは思っています。

縁起でもない話をしよう会は、参加費無料、予約不要。妙行寺(鹿児島市和田1-4-1)ではおおむね2ヶ月に1回開催されています。※妙行寺以外でも、定期的に開催されてる地域があります。→縁起でもない話をしよう会(Facebookのグループ)

現在は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からオンラインで話題提供部分のみ開催しています。

でも!
5月には、リアル開催を少人数で再開予定です。お楽しみに!

今回は村長

今回の縁起でもない話をしよう会の話題提供者は、鹿児島で空き家問題の最前線でご活躍中のNPO法人結の夢来人絆プロジェクトの村長の有馬法久さん。

空き家対策は家のことだけでなく、法律、不動産、福祉、医療、事業継承などの専門家によるコンサルティングが必要です。NPO法人結の夢来人絆プロジェクトのメンバーはさまざまなプロフェッショナルが所属しておられます。

空き家対策には民間の知見だけではなく、行政との協力も必要。そして、空き家の所有者と活用したい人とのマッチングも重要とのこと。

縁起でもない話をしよう会 妙行寺

村長は、今月初旬にも終活・空き家セミナーを開催したばかり。空き家に関する相談をされる方も10年前と比べると70~80代とご高齢の方が多くなっているそうです。

一級建築士でいらっしゃる村長が、空き家に関する活動を始められたきっかけは、地方に残る古民家を地域の宝として次世代のために残したいと思ったこと。

それから空き家の勉強会をはじめられ、葬儀社さんとタッグを組んで「わたしの終活フェア」を開催するなど、10年ほど活動してこられました。

※私自身、以前「わたしの終活フェア」で鹿児島行政書士青年会の一員として相談員をさせていただいたことがあります。2014年の自分のブログを発見しましたが、リンクは貼りません💦
 縁起でもない話をしよう会 妙行寺

空き家対策には行政との連携が欠かせないそうです。
行政の担当者の熱意も重要なんですって! 

鹿児島市議会令和3年第1回定例会でも代表質疑や個人質疑の中で空き家問題が何回も取り上げられました。空き家になる前からしっかりと考えていかなければならないと思います。

村長自らの体験から

実は…この収録日、村長の義理のお父様の告別式だったそう。

認知症の奥さまを介護しておられた義理のお父様は、最期は病院の緩和ケア病棟で穏やかな顔でお亡くなりになられたそうです。

村長は、終活について考えるよう義理のお父様にエンディングノートを渡していたそうですが、やはり元気なときでないと考えられないと。子どもから親には(特に義理の親には)面と向かって相続の話をするのはなかなか難しいということを実感されたそうです。

ご先祖の名義のままの土地や建物、農地や山林。
何十年も放置されたままである不動産を、親が亡くなって初めて登記簿を見て知る方も多いです。

「生前に、元気なうちに、話をしておくことが重要です!」
ご自身の体験から、多くの方にこの大切さを知っていただきたいとのことでした。

地方の空き家

空き家問題の背景にはさまざまな課題が潜んでいます。
特に地方には、再生不能な空き家が多かったり、農地や山林がくっついていたり。

市街地でも、谷山辺りは空襲で焼けることなく残っている古い空き家(や危険家屋)が残っているそうです。(確かに!)

「行政が代執行する=公費」だから、税金が使われます。コロナ禍で税収も減り、行政による代執行もすぐには進まないであろうと村長。

鹿児島県は長崎県に次いで離島の多い県ですので、他の都道府県よりも頭を抱えやすい状況が想定されます。

空き家は再生されてる?

最近も、田舎で動物と一緒に暮らしたい方からのご依頼で、築100年程の空き家を再生されたそうです。

空き家再生は、提供したい方と活用したい方のマッチングの問題。

井戸、汲みとり式のお手洗い、インフラ等求める条件が人によって異なり、マッチングはかなり難しいとのことでした。

縁起でもない話をしよう会 妙行寺

村長からのメッセージ

人生、いつかは終わりがきます。
その前に。年をとるごとに心の整理の準備を行い、家族・専門家に相談してください。

終活には才能の差はありません。行動の差は大きく、継続はさらに大きいです。

終活=新たな人生の見つめ直し。
今日の話が、空き家も含めた身のまわりの整理に関する新たな行動のきっかけになれば。と。

今回のお話は以上です。
空き家のことで相談があられる方は、NPO法人結の夢来人絆プロジェクトの村長さんまで!

ザッとまとめましたので、最初から最後までしっかりお話を聞きたい方はこちらをご覧ください。

リアル縁起でもない話をしよう会の再開予定日は、5月15日(土)。2ヶ月後をお楽しみに♪

 

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