合原ちひろの絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

最後の定例会は、鹿児島市の合葬墓整備事業についてのお話。

2021年6月20日(日)13時30分から、鹿児島県教職員互助組合会館にてNPO法人生き生きサポートシルバーエイジの定例会が開催されました。

今回は、鹿児島市議会議員の大森忍さんに「鹿児島市合葬墓基本計画」についてお話しいただきました。

NPO法人生き生きサポートシルバーエイジ鹿児島市の一般会計当初予算の資料をもとに、鹿児島市の財政の話から入られました。

鹿児島市の歳入のうち、自主財源は約4割。
残りの約6割は依存財源(国や県から一定の基準でもらう国庫支出金や地方交付税交付金など)です。

歳出をみると、義務的経費が約6割。
義務的経費とは、扶助費や人件費、公債費で、支出することが制度的に義務付けられているものです。

基金(家計で言うと”貯金”)は、大森市議が初当選された2004年の頃は約500億円ありましたが、今は約200億円となっています。

という、鹿児島市の財政がそう潤沢ではないというお話。

そして本題の「合葬墓整備基本計画」の話へ。
鹿児島市は2020年8月に、合葬墓整備基本計画(素案)を公表し、パブリックコメント手続きを実施しました。

市営「星ケ峯墓園」内に最大3000柱を埋蔵可能な施設を作り、星ケ峯墓園と一体的な管理を行うこと。

合葬墓の使用者については、①鹿児島市営墓地または鹿児島市内にある共同墓地で、継承すべき子孫や今後墓を管理していく者がいないなどの理由により、墓じまいをするための改葬先として使用する方、②鹿児島市民であり、鹿児島市内に墓地、納骨堂を持っていない方で「死体埋(火)葬許可証」のついている遺骨を自宅等に保持している方、③孤独死や身寄りのない方の遺骨などを対象としていること。

そして、生前予約はできないこと。等がこの計画では示されていました。

NPO法人生き生きサポートシルバーエイジでも、昨年度、意見を提出させていただきました。

NPO法人生き生きサポートシルバーエイジ2021年3月に大森市議がこの合葬墓計画について議会で質問されました。

以下、鹿児島市議会令和3年度第1回定例会での大森市議の質問と当局の答弁をかいつまんで記します。

Q:生前予約をやらない理由は?
A:墓を継承すべき子孫がいないなどの理由で墓じまいをされる方や経済的な理由などで墓を持てない方の遺骨を優先して埋葬するため。

NPO法人生き生きサポートシルバーエイジQ:合葬墓がある中核市で、生前予約がある都市の考え方は?
A:市全体が墓地不足であり、墓を持ちたくてもてない方が多いことなどが主な理由とのこと。

Q:本市も生前予約を検討してみる考えはないか?
A:本市におきましては、現在、墓地不足はなく、市営墓地におきましても、ここ数年新規予約者より、墓じまいをされる人の数が上回る年が続いております。このようなことから、生前予約は考えていないところでございます。

なお、死後事務委任契約により、契約の受任者が契約者の死亡後に合葬墓の使用を申し込むことは可能でございます。

・・・うん。

ちなみに、令和3年第1回定例会において、環境局長さんが「(合葬墓整備事業は)令和3年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による財政状況を踏まえ、見送ることで直ちに市民生活や社会機能維持に重大な影響が生じないことから予算計上を見合わせたところでございます」とご答弁され、今後の整備スケジュールはわかりません。

NPO法人生き生きサポートシルバーエイジとしては、アンケート調査をしたり、市議会に傍聴に行ったり、パブリックコメントを提出したりしてまいりました。「合葬墓の計画はありません」と言われた10年前からすると進歩はありました。

NPO法人生き生きサポートシルバーエイジの会員の大半は60代~80代。
そして、今年度、当法人は解散する予定です。

私自身は祖父や父と同じ納骨堂に入る予定ですが、こうした皆様の想いや願いをしっかりと届けていくために頑張ります。

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