合原ちひろの絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

地域公民館におけるICT環境について(6月の個人質疑より)

 昨日のブログの続きです。

鹿児島市には地域公民館が14カ所あります。
地域公民館のご案内(14公民館)|鹿児島市


質問を作る前に「そもそも地域公民館って!?」というところから勉強し直しでした。

鹿児島市公民館条例”や”社会教育法 ”の条文を読むところから。

「公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もつて住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする。」と社会教育法の第20条に記されています。

目的や定義などを確認して、目の前の事柄に合わせて考える。条文にあたるクセは、法学部に通って良かったことの1つでしょうね。

個人質疑私にとって一番身近な地域公民館は、谷山市民会館です。

学生時代は友人と自転車で行って、自習をしたり本を借りたりしていました。社会人になってからも行政書士会の支部総会で利用したり、自習室で資格試験の勉強をしたり。

あ、今日も会議室の予約に行きました(NPO法人の地区会のため)。

現在、子ども達は学校でタブレット端末等を使った学習をはじめており、また大人も情報検索、書類作成・保存、送受信だけでなく、コミュニケーションのためにも情報機器を使用しています。

そこで、地域公民館におけるICT環境について質問しました。

 以下、質疑と答弁をざっとまとめます。

地域公民館におけるICT環境について

地域公民館では、パソコン・タブレットスマートフォンに関する地域公民館講座が開かれています。

令和3年度前期のそれらの講座数は40講座。
応募倍率の平均は約2.5倍、最大は6.5倍とのこと。

需要が高いですね。

地域公民館には、それぞれ市民向けのパソコンが11~21台整備されているのですが、市民の皆様が講座以外で利用できるのは14ある地域公民館のうち谷山北公民館と喜入公民館の2館に限られています。
パソコンを利用できる施設を教えて欲しい。|鹿児島市

2館に限られている理由は、「谷山北公民館と喜入公民館には、研修室や会議室の他に、パソコン常設の視聴覚室を備えているから」とのこと。

他の公民館では視聴覚室を会議室として利用することもあるため、市民ひとりで使える状態にはないとのことでした。(あとスペースの問題も)

せっかくパソコンを整備しているのだからもっと有効に利用できる状態にすべきと思い、改善を要望しました。

また、地域公民館の視聴覚室では、有線LANや無線LANでインターネットが利用できますが、会議室では使えません。

サンエールかごしまや地域公民館の会議室をよくお借りするのですが、「Wi-Fiがあったら、(通信料を気にせずに)スマホの使い方を教え合ったり、NPOの定例会などをオンライン配信して、コロナを気にして参加されなかった方に届けたりできるのに」と思うことがありました。

スマートフォンタブレット保有率が上昇している昨今。

市民の皆様がお持ちの機器を使って、会議室でオンライン会議をしたり、自習室でオンライン学習をしたりしやすくなる環境を整えれば、教養の向上や社会福祉の増進等に寄与することができるのでは。という話を議場ではしました。

が、私の妄想はそこにとどまらず。

このコロナ禍。特に、構造上不利な立場にある方々の生活を直撃しています。SNSでの相談窓口ができても、スマホを使いこなせていても、通信量を気にする方も多いのではないでしょうか。

地域公民館には鹿児島市等のさまざまなイベントや相談窓口のリーフレットが設置してありますし、必ず誰かがいます。子どもからご高齢の方まで、みんなの学習のための場としてこれからも機能するために、無料Wi-Fiが必要ではないかと考えました。

そこで、鹿児島市生涯学習を総合的に推進する生涯学習プラザのあるサンエールかごしまや14の地域公民館に無料Wi-Fiを設置してはいかがかと問いました。

「本市や他都市の類似施設の状況等を調査するなど、研究してまいりたいと考えております。」とのご答弁(-_-;)

調査・研究は「やりません」という意味だと、議員になってから先輩に教えてもらいました。※ちなみに「考えておりません」は「は?何言ってんの?」くらいの意味合いらしい。(語弊があります。)

お隣の薩摩川内市では、市役所だけでなく地域公民館やコミュニティセンターにも無料Wi-Fiを設置していますし、

昨夜遅くに視聴した労働政策フォーラムのお話の中で、このコロナ禍で中学生以上の子がいる母子世帯の約30%が接続量が不足しているとの統計が出ていましたし。
第115回労働政策フォーラム「新型コロナによる女性雇用・生活への影響と支援のあり方」配布資料

予算が限られているのは理解しますが、ICTの活用を進めていく中で、情報にアクセスしやすくなる環境を整えることは重要ではないでしょうかね…。

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