合原ちひろの絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

かごしまの明日をひらく女性のエンパワーメント

鹿児島県男女共同参画センター主催の「わたし×社会 明日をひらく女性のエンパワーメントセミナー」のKickoffセミナーが2021年11月23日(火)に開催されました。

お話しくださったのは、特定非営利活動法人Gender Action Platform理事の大崎麻子さんです。

わたし×社会 鹿児島県
以下、メモをもとに振り返りながら備忘録としてブログを書きます。

まずは用語の確認。

ジェンダー平等
→男性と女性が等しく権利と機会を享受し、責任を分かち合い、意思決定にも対等に参画できる状態。(日本では”男女共同参画”と訳している。)

■女性・女の子のエンパワーメント
→人生や日常生活におけるあらゆる選択肢を自分の意思で選び取って生きていくための力をつけること。自己決定権の確立・行使。(日本では”女性の地位向上、女性活躍”と訳されるが、国際的な概念とだいぶ乖離しており、日本独自のものになっている。)

自分の生き方、働き方、暮らし方、そして自分が暮らす地域のありようを考えること。そのための視座(物事を認識するときの立場)として①ジェンダー、②エンパワーメント、③持続可能な開発目標(SDGs)をあげられました。

ジェンダー

・男性らしさ、女性らしさのイメージから社会的・文化的に作られた性別
・男性や女性のあるべき姿、果たすべき/向いている役割・責任
・序列的
・時代とともに変わる。地域によって異なる。
・法律、制度、政策に構造化・内面化される。←ここ重要!

性別役割分担意識やジェンダーの規範がさまざまなところにあり、いわゆる”主流”から外れると、生きづらさ、働きづらさを感じます。(私も外れているからこそ、この学びを続けているのだと思います。)

例えば職域や職務。
男性は、経営、営業、研究、危機管理。女性は、窓口、広報、総務、庶務を担っていることが多くありませんか?性別ではなく個人ベースで見ていかねばならないはず…。そさらに、女性は「女性ならでは」の視点を求められがち。

兵庫県豊岡市で、市職員の同年代の男女(職歴20年程度)を比べたところ、男性は多様な職務を経験しているのに対し、女性は庶務や住民サービスしか経験していなかったそう。

男女別データを見て、その差(ギャップ)があるところの背景に何があるのかを読み解いていくことが大切です。

豊岡市は今年の3月に「ジェンダーギャップ解消戦略」を立てています。市のウェブサイトの中にも”ジェンダーギャップの解消に向けて”と題したページがあります。→ジェンダーギャップの解消|豊岡市公式ウェブサイト

私達の日常には、さまざまなジェンダーバイアスが潜んでおり、どんどん植え付けられています。まずは気づき、学ぶこと。ここからでしょうね。

ジェンダー平等推進に向けた国際社会共通の取り組みとしては、①女性に対する暴力の根絶、②無償ケア労働の負担の軽減と責任の再分配、③STEM/デジタル領域の教育・参画の拡大、④意思決定・方針決定過程への女性の参画の推進があります。

これらを進めていくために、”環境整備(法律・政策・予算)”と”意識改革”が必要です。

エンパワーメント

日本では5つの要素があるとのこと。
①健康
→自己肯定感、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
②教育
→自分の頭で考える力(クリティカルシンキング)、社会の仕組み・動きを読み解く力(リテラシー)
③生計手段
→経済的自立、リスク管理、備え
④参画
→つながること、助け合うこと、よりよい社会を創ること
⑤受援力
→助けを求める力(どこに相談すればよいのか、助けを求めればよいのかわかっておく)

一人ひとりがエンパワーされている社会は、レジリエンス(回復力)があります。

持続可能な開発目標(SDGs)

SDGs、それ自体についてはこちらをご覧ください。→SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省

グローバル化、気候変動、人口動態、技術革新…。続かない世界を続く世界にするために「今までのやり方を変える」ことが必要です。

人口動態に関しては、若年女性の都市集中傾向があるとのこと。それは、女性が生きやすい・働きやすい場所に移り住み、そこにとどまるから。

私も鹿児島から出たかったから、実感としてよく分かります。20代の頃は「いつか県外に引っ越す!」と言い続けていたような💦自分が移動するのではなく、「いるところを少しずつでも変えていきたい」という考えにシフトしたので、今こうやって鹿児島に住み続けていますが。

人口が減少していく中で、ジェンダーギャップを解消していかないと地域が立ちゆかなくなります。一緒に決めていくことが大切です。

・・・

ブログ自体は尻切れトンボになってしまいましたが、「誰か任せではなく、一人ひとりが考え動いていくことが大切だよなぁ」とこれまでのことを振り返りながら、これからのことを考えるKickoffセミナーの時間でした。

12月にかけて「わたし×地方自治」、1・2月は「わたし×マネジメント」を受講します。受講後、内容を振り返りながらブログを書くつもりです。

・・・1週間以上前の”地域コミュニティー医療福祉研究会の研修会”や”講演:DVと虐待を考える”、先週末の講座”火山とともに生きる”のブログも書いていませんが(-_-;)うーむ。

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