合原ちひろの絵日記@鹿児島市

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なぜ、今、地方自治に女性の参画が必要か

鹿児島県の男女共同参画センター主催の「わたし×地方自治地方自治を担う女性のエンパワーセミナー~」の第2回目が11月28日(日)にあり、当日はこちらと重なっていたため、アーカイブを視聴しました。

女性のエンパワーメントセミナー中央大学法学部の広岡守穂教授による「なぜ、今、地方自治に女性の参画が必要か」というお話でした。

「なぜ、今、地方自治に女性の参画が必要か」との問いに対する答えは「民意を正確に反映させるため」と。

「民意というのが曲者で、議会が民意を反映しているかというとそうではない。何かしらのボス(有力者)が議員を動かしていることもある」と広岡教授。

それはさておき。
女性の議員は議会活動や、議会の外での活動(調査や相談・陳情への対応等)を真面目にやっている人が多く、暮らしの中の問題を丁寧に聴いて議会で質問するなど、変革の力があるともおっしゃいました。

神奈川県大磯町の町議会では、2003年に議員が男女同数になり、2007年に議員定数が14になって以降は女性が過半数か男女同数。女性が増えることで、本会議生中継や各議員の議案賛否の公表が始まり、一般質問の回数制限が撤廃されたそうです。

ただ、地方自治への参画は議会における参画だけではありません。

例えば、”ワークショップ”。
鹿児島市でも第六次総合計画策定のためにワークショップを開催していましたが、ワークショップは民意が表現される場であり、ここでの声が行政を変えることにつながると。

ワークショップを行う際はファシリテーションが重要で、どういうデザインをするかで結論が変わってくるので注意が必要とのことでした。

次にあげられた参画方法は、”無作為抽出法”。
他都市では、審議会の委員を住民基本台帳から無作為で抽出されているところもあるようです。無作為で抽出することで、高校生や子育て中の女性も入ってきて実に多様な意見が出るそうです。

そして最後に、”傾聴”。
多数者の意思で政治を行うが、少数者の権利を侵害してはいけません。声をあげられない人の声を聞きとること、市民としての資質や能力を育成するための社会教育の大切さについて具体例をあげながらお話しくださいました。(略)

NPOやボランティア等の活動を通して、私達は地方自治に参画しているのですね。

広岡教授は”社会的構築”についてもお話しされました。
”社会的構築”とは社会学の概念で、いろいろな立場の人のいろんな動きによって社会通念が変わること。

地方自治を変える一歩は、地域社会を変えること。
「想いを表現し、その想いが人の心を動かし、動かされた心が社会を動かしていく。感動を共有することが大切で、このときに社会通念が変わります!」と。

感動がひとの行動を変える力になる!

先のことを見据えつつ、目の前のことに真剣に取り組んでいこうと改めて思った時間でした。

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