合原ちひろの絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

ジェンダーの主流化を図る男女共同参画政策

鹿児島県の「わたし×地方自治地方自治を担う女性のエンパワーメントセミナー~」の5回目は、男女共同参画政策アドバイザーのたもつゆかりさんによる「ジェンダーの主流化を図る男女共同参画政策について」のお話。(オンライン)

エンパワーメントセミナー 鹿児島県用語を確認しながら書き進めます。

ジェンダーの主流化
ジェンダー視点の主流化とは、法律、政策、事業など、あらゆる分野のすべてのレベルにおける取組みが及ぼしうる女性と男性への異なる影響を精査するプロセスである。

それは、政治、経済、社会の領域のすべての政策と事業の策定、実施、モニタリング、評価を含むすべてのプロセスに、女性と男性の関心事と経験を統合し、女性と男性が平等に恩恵を受け、不平等が永続しないようにするための戦略である。究極的な目的は、ジェンダー平等の達成である。」

と、1997年に国連経済社会理事会が、ジェンダー平等達成の手段としてジェンダーの主流化を定義づけました。

※自分用メモ→UNDP(国連開発計画)のジェンダー主流化に関する報告書はこちら

ジェンダー
人間には生まれついての生物学的性別(sex)がある。
社会通念や慣習の中には、社会によって作り上げられた「男性像」「女性像」があり、このような男性、女性の別を社会的・文化的に形成された性別(gender)という。

ジェンダーの視点
性差別、性別による固定的役割分担意識、偏見等が社会的に作られたものであることを意識していこうとする視点。

ジェンダー平等
(事実上の)(実質的)男女平等=男女共同参画

■女性のエンパワーメント
女性は本来、変化を引き起こす力を有する存在であるとし、その能力を備える過程。その力には、個人的レベルでの自己決定能力から、法的、政治的、社会的、経済的能力まで含まれる。

概念の確認をした後に、『男女共同参画社会基本法』を読み解いていきました。(以下かなり省略)

第15条に”施策の策定等に当たっての配慮”の規定があります。
「あらゆる分野の法令・政策・施策・事業・取組におけるあらゆる段階(企画・実施・モニタリング及び評価)においてジェンダーの視点を組み入れることが必要」とたもつ先生。

子育て支援や介護支援等を必要としているなどの”実際的ジェンダーニーズ”には気づきやすく、このニーズを満たす行政のサービスは現在たくさんあります。

しかし、性差別、性別役割分業、ジェンダー規範の是正等ジェンダー平等を求めるニーズである”戦略的ジェンダーニーズ”を満たすものは・・・(長期的継続的取組が必要)。

構造的課題まで捉えること。
この課題認知の力量に必須なのが「ジェンダーの視点」。

政策形成過程(課題認知、立案、決定、実施)のどの段階にもジェンダーバイアスが介在する余地があります。誰のどのような経験、情報、価値観で、どのように認知され抽象されるのかが大きく関わってきます。

今日、政策課題は多様化・複雑化しています。受けるご相談も一筋縄ではいかないことが多いです。

「一人ひとりのつぶやきや相談から、ジェンダーの視点を持って課題を認知し抽象化し、それを市政に活かせるよう取り組んでいこう!」と思いつつ、胃腸薬を飲みました。(←弱い・・・)

自分の中にしっかりと存在するバイアス(偏見や先入観)。
それを除して相談に対応できるよう努めてまいります。そんでもって、私も疲れたら誰かに聴いてもらおうっと。

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