合原ちひろの絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

気楽に読み始めて、生き方を考える。『三千円の使いかた』

日用品の買い出しついでにふらりと寄った本屋で、買っちゃいました。

三千円の使い方
先日の講座で紹介された、原田ひ香さんが書かれた『三千円の使いかた』。

病院の待ち時間や市電での移動時間に読もうとかばんの中に入れて持ち歩くこと数日。市役所に向かう市電の中で読み始めて、その日の帰りの市電の中で読み終えてしまいました。

「人は三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った。」この一行から始まるこの本は、具体的なお金の使い方を指南する”How to本”ではなく、普段暮らしている中でちょっとモヤモヤしそうなお金にまつわる話がちりばめられており、さらりと気楽に読めます。

小説を読んだのは久し振りで。
読みながら、風景や登場人物たちが頭の中で動き出し、匂いや音を感じる感覚が懐かしかったです。近頃は知識を入れるためだけに本を読んでいたなぁと反省しました。

この本の終わりにある、たった11ページの垣谷美雨さんの解説は、『三千円の使いかた』を読んだ後に、感想を言い合いっこしているような気分になりました。

夫の安い給料で、子どもを育てている長女。
先輩のリストラを機に人生を考える二女。
奨学金の返済を抱える二女の彼。
病気をきっかけに夫婦のありかたを考える母。
熟年離婚をする母の友。
年金暮らしで貯金が減っていくことに不安を覚える、夫に先立たれた祖母。

他にも登場人物は多く出てきます。

さらっと読んだら、それで終わり。
じっくり読んだら、内省が始まる。

そんな本でした。

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