個人質疑の中で、友愛パスについて尋ねました。
この質問をしたのは、「友愛パスは利用するときに他のIC乗車券と違って、運転士さんに顔写真(IC乗車券に掲載)を見せるので、他の乗客に「あの人障害者なんだ」と思われたり、見られたりするので使いづらい」との声をいただいたので。
↑写真は今朝の辻立ちのときのもの。
亡き父もクモ膜下脳内出血からの高次脳機能障害により、精神障害者手帳を持っており、友愛パスを利用させていただいていました。
父は、「この券があればバスも電車も乗れるし、動物園にも行けるからわっぜいいよ。船にも乗れるが。」と喜々として出歩いていました。まぁ、帰ってこないことがあり、GPSで父の居場所を探して車で探したり、自転車で探したりは何度もしましたけれど。
足腰のリハビリにもなったでしょうし、何より、本人がいろいろなものを見て刺激を受けてにこやかに過ごしていたことが家族としてはありがたかったです。
ですが、「人によって感じ方は違うのだな」と、最初に触れた若い方のお声から色々と調べて質問しました。
以下、質問と答弁を織り交ぜながら書きます。
鹿児島市の友愛パスの目的・利用方法については、「バス・市電等の利用者負担を無料とし、障害者等の生活の利便を図り、社会参加を促進するもので、乗降の際、パスをカードリーダーに触れていただくことで利用できます」と、
友愛パスの本人確認については、「本人確認は、他者への貸与や譲渡などの不正利用を防止するためで、降車時に乗務員にパスの顔写真をお見せいただきます。」とご答弁いただきました。
令和2年度末の友愛パスの対象者ごとの交付者数は、
身体障害:9760人
知的障害:3483人
精神障害:5775人
原爆被害者:101人
の合計1万9119人。
令和2年度は全体で267万7703件の利用があったそうです。
鹿児島市において、友愛パスがなくとも、障害者手帳を提示すると運賃は半額になりますし、敬老パスや友愛タクシー券などもあります。
ですが、(地方自治体ではありませんが)スルッとKANSAI協議会発行の「特別割引用ICカード」は、身体障害者・知的障害者に限るものではあるものの、申込時と年1回の更新時に本人確認と手帳の確認はするものの、利用都度の確認が不要です。
→スルッとKANSAI 特別割引用ICカード
これは障害者等の外出支援につながると思ったので、本市でも今後、本人の負担とならない本人確認尾方法をご検討いただけないか伺いました。
「本人確認の方法については、今後、他都市の状況等を調査してみたいと考えております。」とのご答弁。・・・「考えておりません」ではなかったのでセーフ。
友愛パスに限らず、乗車券について鹿児島市では各面からの検討課題を抱えています。
というわけで、次回のブログは「ラピカ、モバイル乗車券等各種乗車券について」の個人質疑について書きます。
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