合原ちひろの絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

明日へのエール

鹿児島県男女共同参画センター主催の「わたし×社会 明日をひらく女性のエンパワーメントセミナー」は、今年度はセミナーA「わたし×地方自治」、セミナーB「わたし×マネジメント」、セミナーC「わたし×働くのこれからをデザインする4DAYS vol.5」の3つが開催されました。

キックオフセミナー「かごしまの明日をひらく女性のエンパワーメント」とクロージングセミナー「明日へのエール」は3つのセミナー共通で、特定非営利活動法人Gender Action Platform理事の大崎麻子さんがお話しくださいました。

…2月26日(土)のクロージングセミナーは、本来なら最後にあるはずでしたが、コロナの影響で日程変更が重なり、最後ではなくなりました。が、ブログでは最後に書こうとここまで寝かせていました。

以下、いつものようにかいつまみながら書きます。

2020年9月に設置された「コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会 | 内閣府男女共同参画局」は、2021年4月に報告書を提出しました。(今回の講師の大崎麻子さんもメンバーです)

コロナ下の女性への影響の4つの柱は、①女性に対する暴力、②経済、③健康、④家事・育児・介護。

コロナ下の女性への影響
DVが顕在化。無職で同居人のいる女性の自殺が増えています。宿泊・飲食業での非正規労働者の雇用が減少。特に小学生の子どもがいる母親に大きな影響が出ており、仕事を辞め、非労働力化しています。男性も女性も、家事や育児に費やす時間は増えていますが、男女の割合は変わっていません。

コロナ下で女性に大きな影響が出てきたことの根本の原因は、平常時の性別役割分業が構造化・内面化していることだとお話しされました。

構造的な問題として6つのことを挙げられました。
①家庭内・職場・労働市場に浸透する「性別役割分業」
②男女間の賃金格差(正規労働と非正規労働、女性が集中する職種の低賃金・低待遇)
③女性が短時間・低賃金の労働を合理的に選択する税と社会保障制度
④女性・女の子のエンパワーメントの障壁としての暴力
⑤女性が経済力を持たないことの意味
→家庭内での交渉力の低下、「暴力」から逃れられない、自分の身体・人生に関する自己決定ができない
⑥ひとり親世帯の貧困・困難を放置することによる次世代への影響

男女間の意識による偏り、男女の格差の現状やその要因、影響を統計によって把握するジェンダー統計は重要です。こういう統計を根拠に政策を作らねばなりません。

では、国はどう動いているのか。

毎年6月頃に政府決定をする女性活躍・男女共同参画の重点方針を見ると分かります。これを見ると、地方公共団体による取り組みが特に期待される政策項目も明らかになります。→女性の活躍促進 | 内閣府男女共同参画局

さまざまなことを学ぶことができた大崎麻子さんのお話しでした。

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ジェンダーギャップの解消は喫緊の課題です。

「女性のことばかり言うけれど、男性だって大変なんだ。逆差別だ!」とおっしゃる方も多数おられますが、私はまだまだ取り組むべきことが山積していると考えています。それをお伝えするときにもジェンダー統計は重要ですし、必要です。

今朝の新聞に、金融庁が投資家らが企業価値を見極める指標の一つとして、女性管理職の比率や男性の育児休暇取得率、男女間賃金格差などの開示を上場企業に義務付ける検討に入ったとありました。

これからの社会は、男性も女性も、一緒に働いて、一緒に家事や育児を担っていく社会。私達一人ひとりが知り、行動していくことが肝要だと思います。

エールを送り合いながら、未来へ向けてともに歩んでいきましょう!

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