じっくり見入ってしまう木版画。特別企画展「川瀬巴水旅と郷愁の風景」(～11月6日)

2022年9月30日(金)から鹿児島市立美術館にて特別企画展「川瀬巴水旅と郷愁の風景」が始まっています。→特別企画展「川瀬巴水旅と郷愁の風景」｜鹿児島市

「新版画」の作品をこんなにたくさん、しかもじっくりと鑑賞する機会はこれまであまりありませんでした。

絵師、彫師、摺師による分業で制作された「新版画」は、輪郭線がある版画らしい表現はあるものの、浮世絵とは時代が異なるためか、私好みのしっとりとした色合いのものが多いように思いました。

庭園や観光地の風景は言わずもがな。
かつてあったであろう日常のありふれた風景に心揺さぶられます。

雪の表現や雨の表現の緻密さに思わずため息が出ます。ついつい時間を忘れて作品の中に入り込んでしまいました。

今回の特別企画展で鑑賞できる作品の中には、鹿児島の風景もありました。

川瀬巴水展　鹿児島市 (左)鹿児嶌甲突川　(中)鹿児嶌桜しま　(右)大隅安楽温泉
これらの鹿児島を描いた3作品だけは写真撮影OK。