合原ちひろの絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

第22回縁起でもない話をしよう会「老いと認知症~地域での取り組みを考えよう~」

今年初めての「縁起でもない話をしよう会」。

2022年10月9日(日)19時から妙行寺の本堂(鹿児島市和田1-4-1)での開催でした。本来、8月開催を予定していたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期したものです。

前回は2021年12月4日開催でした。
第21回縁起でもない話をしよう会「コロナ禍の在宅医療のリアル?」

今回の話題提供者は、2018年9月に開催された第2回縁起でもない話をしよう会でもお話しくださった、きいれ浜田クリニックの濵田努院長。
第2回縁起でもない話をしよう会「最期をどこで生きるか」@鹿児島市和田 

コロナ以前は参加者が60~70名になることもありましたが、今は換気をして十分な距離をとりながら開催する必要があり、今回は25名ほどがご参加くださいました。

縁起でもない話をしよう会 鹿児島市以前の時間配分は話題提供の時間が半分、参加者同士の語り合いの時間が半分でしたが、今回は話題提供をしながら参加者とやりとりをし、終わりの10分間ほどを3人組で語り合う形となりました。

さて、話題提供部分を振り返ります。

当日の私は、動画撮影用のカメラをたまに触ったり、三脚につまづいたりしながらでしたので…ちゃんと振り返りたい方は、YouTubeでご覧ください。

縁起でもない話をしよう会 鹿児島市

①老いるって悪いこと?

「あなたは何歳まで生きたいですか?」「あなたにとって老いとは何ですか?」「歳を取らなければ幸せですか?」と問いかける濵田先生。

日本人の平均寿命は、1947年時点では女性54歳、男性50歳。2020年には女性89歳、男性81歳となり、2060年には女性91歳、男性84歳になると推計されています。

昔は50歳くらいで亡くなっていたのが、今は60歳で定年してもあと30年くらいあり、未来に対する不安が強くなってきています。

また、老いが先延ばしになってきていて、雑誌でも「20代からのアンチエイジング」特集があるなど、私達は老いに対抗しています。

歳を取って良かったこととして「落ち着いて考えるようになった」「白髪を染めなくてよくなった」「若い頃に気づけなかったことに気づけるようになった」「期待されなくなりプレッシャーから解放された」などの声を聞きました。

若い頃に比べ、やりたいこともほどほどに少なくなり、折り合いがついてくるとも。

~個人的な振り返り~
亡き父が55歳でクモ膜下脳内出血で倒れたので「私は身体弱いから早死にしそうだし、55歳まで生きたら万々歳だな」と以前は思っていたのですが、今はお腹の中に子がいるので「せめて成人するときまでは生きていないといかんよな」と思っています。

老いるとは、肉体的には皺やシミが増え(←すでに悩みではある)、衰えて病気が増えてくること。精神的にはポジティブな捉え方をしたいな、年をとるとらないは自分にとっての幸せとはあまり関係ないなと思いました。

認知症になるって嫌なこと?

ところで皆さん、認知症のことはご存知ですか?

認知症は病気ではありません!

縁起でもない話をしよう会 鹿児島市認知症とは、脳の障害により認知機能が低下し、日常・社会生活に支障をきたしている「状態」のことです。

福祉は、こちら側(困っていない人)があちら側(困っている人)を助けるイメージだけれども、2025年には団塊の世代が75歳・後期高齢者になり、今後成り立たなくなってきます。

人生100年時代、これからは誰もが認知症になる時代。
100歳になったら100%認知症です。あちらがわ、こちらがわではなく、みんなが当事者です。

~おまけ~
鹿児島市では、認知症サポーターや認知症等見守りメイトの養成をしています。
「認知症サポーター養成講座」のご案内|鹿児島市
「認知症等見守りメイト養成講座」のご案内|鹿児島市
認知症についてもっと知りたい方は上記サイトもご覧ください。

③地域での取り組みをかんがえよう

鹿児島市の動きは遅いので(←すみません…)、鹿児島市喜入では動き出しています。

縁起でもない話をしよう会 鹿児島市参考にされたのが「認知症フレンドリーシティ・プロジェクト | 福岡100」。

喜入を認知症になっても住みやすい地域にするべく、喜入を変えるための7つの目標を2018年に立てられました。それが「喜入7」です。

1.認知症を理解する企業育成
2.認知症徘徊模擬訓練
3.認知症カフェを喜入各地で開催
4.小中学生向け認知症講座
5.認知症の方が働ける場を
6.認知症ケアを皆で学ぶ場
7.縁起でもない話をしよう
※詳細は割愛しますので、YouTubeでご覧ください。(※50:50あたりから)

2025年問題の次は2040年問題がやってきます。
少子化による急速な人口減少、団塊ジュニア世代が高齢者に、団塊世代が亡くなる多死社会に。

1年間に約160万人が亡くなると言われています。この人数は鹿児島県の人口と同程度です。何にも取り組まず、今のままの生活を送る・・・のは難しいですよね。

きいれ浜田クリニックの理念は、「どんな病気があっても、どんな障害があっても、どこで暮らしていても、自分の住みたいところで穏やかに最期まで生ききることができる喜入町へ」であるとのこと。

そのために、他のクリニックや施設、地域包括、民生委員、地域の方と協力してさまざまな活動を行っていらっしゃいます。本当に頭がさがります。

「私ももっと頑張らなくっちゃ!」と元気をもらいましたが、無理していたようで、帰宅後倒れるように横になりました(-_-;)←無理をしてはいけません。

縁起でもない話をしよう会 鹿児島市今回の縁起でもない話をしよう会の最後は、3人組に分かれて、10分間程度語り合って終わりました。

縁起でもない話をしよう会は、話題提供も大切なことなのですが、そのあとの語り合いの時間も非常に大切です。

新型コロナウイルス感染症の影響で、大人数で集まって語り合うことが難しくなっていますが、「寺猫ちょびちゃんねる - YouTube」に2020年から2021年に話題提供部分のみ実施した動画がありますので、それぞれの場所での語り合いにご活用ください。

縁起でもない話をしよう会、次回のお知らせ

縁起でもない話をしよう会は、参加費無料、予約不要。話を聞くだけではなく、参加した方同士語り合う時間もあります(コロナ禍の今は短めです)。

日時:2022年11月19日(土)19時~20時30分
場所:妙行寺(鹿児島市和田1-4-1)
話題提供者:堤 玲子氏(UDラボ合同会社・介護旅行ナビ)

縁起でもない話をしよう会にご興味のあられる方はぜひ「縁起でもない話をしよう会Facebookグループ」にご参加ください。縁起でもない話をしよう会は鹿児島市だけでなく、大阪府、福岡県、大分県でも開催されてきました。各地での開催報告等も掲載されています。

皆様と縁起でもない話ができる日を楽しみにしています。

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