合原ちひろの絵日記@鹿児島市

~清く まっすぐ おもしろく~

凍結胚をどうするか問題

昨年採卵し、顕微授精をし、胚盤胞まで発育したもの7個を凍結しました。

胚盤胞胚盤胞にはグレードがあり、真ん中のアルファベットは赤ちゃんになる細胞をA~Cの3段階で、右端のアルファベットは胎盤などになる細胞をA~Cの3段階で評価しています。

AAやABやBAが評価の高い胚盤胞なのですが、40歳以上になると評価の高い凍結胚盤胞を移植しても妊娠率は40%程度とあまり高くありません。(評価の低い胚盤胞だと30%とか15%くらい)

私の場合、7個のうち1個を移植して妊娠し、12月に長男として生まれました。

不妊治療の場合、頑張れば何とかなるというものでもないので、かなり運が良かったのだと思います。(素敵なお医者さん、看護師さん、培養士さんにも恵まれましたし)

それはさておき。
残り6個の凍結胚の保存については1年ごとに更新手続きが必要です。

それは胚盤胞を凍結したときから分かっていましたが、クリニックから凍結胚の保存に関するお手紙をいただいてから、また悩んでいました。

2人目を考えるなら更新手続きはすべき。
しかし、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群となり、産後の心身のきつさと今の年齢を考えると、正直2人目は無理だと思う。

でも、この凍結胚ができるまでの薬、注射、辛かった日々を思うと・・・。保存延長費用は3万円以上かかるし、保険適用外の年齢になったし、いやお金の問題ではないよな。

胚盤胞を単なる細胞と考えると”廃棄”の手続はとりやすい気がするけれど、目の前にいる子のように赤ちゃんになる可能性のあるものと考えると”廃棄”という言葉がしっくりこず。

かなり悶々として、気持ちも上がったり下がったり下がったり。

夫に話をしたら、「2人目はもういいよ。あなたのからだが持たないでしょ。死んだら嫌だよ。」「今は考えづらいんだったらとりあえず更新手続きをして、また1年後に考えるのもアリじゃない?」と。

そんな風に言ってくれる夫の優しさを感じつつ、それは結論を先延ばしにするだけだよなぁとまた悶々とする日々。

しかし、家族全員で新型コロナウイルス感染症に罹患して、「あ、もう余力はないや。目の前の子と精一杯向き合って生きていこう」と何だかスッキリと結論がでました。

残り6個の凍結胚はサヨナラすることに。

子の兄弟となるかもしれなかったし、ならなかったかもしれない凍結胚の分も子が元気に過ごしていけるように頑張ります。

不妊治療も精神的な負担がありますが、不妊治療がうまくいったあと、こうしたことも精神的な負担がありうるということはあまり知られていないような気がしたので、文章がうまくまとまらないままブログに書いてみました。

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