5月中に、鹿児島市の令和6年度地区別防災研修会が10数回に分けて開催されました。
鹿児島市安心安全推進員にも案内が届いたので、5月18日(土)の午前中に谷山サザンホールで開催された回(谷山小、西谷山小、和田小、錦江台小、鈴山小、平川小、福平小校区対象)に参加しました。
鹿児島大学農学部の寺本行芳准教授が「風水害に備える」と題してご講話くださいました。
鹿児島市はシラスで覆われていて、土砂災害が起こりやすいです。はじめに、これまでに起きた土砂災害とその発生の仕組みについてお話しくださいました。
山崩れや崖崩れなどの斜面崩壊は①深層崩壊と②表層崩壊に分けられます。
①深層崩壊
すべり面が表層崩壊よりも深部で発生し、表土層だけでなく、深層の地盤まで崩壊土塊となる比較的規模の大きな崩壊現象。頻度は少ない。
②表層崩壊
厚さ0.5~2cmほどの表層土が、表層土と基盤層の境界に沿って滑落する比較的規模の小さな崩壊。
表層崩壊が発生しても「ここは一度崩壊したから大丈夫!」ではありません。崩壊が発生した後、表層土が厚くなることによって、同じ斜面で表層崩壊が繰り返し発生するそうです。
「シラス急斜面では同じ斜面で、100年程度の周期で表層崩壊が発生する」という認識を強くもつことが重要であると教えてくださいました。
土砂災害対策施設の整備は少しずつ進んでいるようですが、費用と時間がかかるため、鹿児島県における対策施設の整備率は約37%とのこと(4952か所整備の必要があるそう)。
整備されても、雨の規模によっては施設の能力を超え、災害が発生することがあります。
雨が多くなってくるこの時期。
私たちも一人ひとり備えなければなりません。
まずは、土砂災害のおそれのある場所を知ること。
土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は地形によって決まりますが、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)は現地調査に基づいて指定されています。
自分の家や職場のあたりが指定されているかどうかは、かごしまiマップの防災マップでご確認を。
→かごしまiマップ
その他の土砂災害への備えについては、私がここでいろいろ書くより、鹿児島市のサイトにまとめてありますので、ぜひ閲覧してご活用ください。
→土砂災害への備え|鹿児島市
「積極的に情報を得て、迅速な行動に移すことができるか?」が最も重要とお話しされました。
命を守るために、ご家族や周りの方と災害について学んだり、備えを見直したりしてみましょう!
必要な方は鹿児島市防災ラジオのお申し込みもぜひ。
地区別防災研修会については、他にもお伝えしたいことがあるので、また別の日に。
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