2024年12月10日(火)に個人質疑&質問を行いました。その報告ブログです。
今回は「野生の鳥獣対策について」。

ここでは、世間一般的には有害鳥獣と言われている、野生の鳥獣について伺いました。
今年の夏に猿が吉野の住宅街に出没し、その後、草牟田から明和、武岡、西陵、田上で確認され、その後は松元の山に“去る”と推測されたところです。私自身も、3月に慈眼寺の路上で猿に遭遇しました。
↑これ。
11月18日に原良6丁目の路上で男性がイノシシに後ろから追突された事案も発生しています。そこで伺いました。
①直近3年間の野生の鳥獣による被害状況(人的被害、物的被害、農作物被害)
②これまでの対応や対策
答弁:野生の鳥獣による人的被害の状況につきましては、4年度は0件、5年度は2件、6年度は11月までに2件の被害が確認されております。
物的被害につきましては、件数は把握しておりませんが、道路の法面や路肩、公園内の掘り返しなどが確認されております。
農作物被害につきまして、被害額を3年度から5年度の順に申し上げますと、1693万、1755万、1710万円でございます。
これまで市街地にイノシシなどが出没した場合は、周囲の学校や町内会等へ情報提供するなど注意喚起を行うほか、猟友会などと連携し、追い払いや捕獲を試みているところでございます。
また、農作物被害に対しては、被害の状況を確認し、猟友会による捕獲を行っていただいているほか、農業者に対する電気柵の助成などにより、農作物の被害軽減に努めているところでございます。
明和地区では、住民の要請により、公園緑化課の素早い対応で、原良の山に隣接する明和1丁目の弥五郎平公園にフェンスが設置されたと仄聞しております。当局におかれては、建設局や環境局とも連動し、現時点でできる対応をしていらっしゃることと理解しておきます。
続けて伺いました。
③野生の鳥獣の住宅地への出没原因
④抜本的な対策、今後の対応
答弁:イノシシなどの住宅地への出没原因につきましては、時期により山林などに餌が少なくなること、空き家等に収穫されず放置されている果樹や家庭菜園の野菜などが餌となっていることなどが考えられるところでございます。
野生鳥獣被害に対する対策として、鳥獣を寄せ付けない対策、侵入を防止する対策、個体数を調整する対策の3つの柱に取り組んでおります。
引き続き、これらの対策に取り組むとともに、他都市の取組等について調査研究してまいりたいと考えております。
市民の安全の確保は何より優先されなければなりません。
しかし、野生の鳥獣を有害鳥獣と規定しているのは人間の側からの位置づけであり、人間同様、地球に存在する生命であることに違いありません。安易に手っ取り早く駆除することに対し、いささか抵抗感を覚えます。
これからの未来、野生の鳥獣たちと共存できる道はあるのでしょうか。と、この項目の最後に考え方を伺いました。
答弁:野生の鳥獣と人との共存につきましては、先程申し上げた3つの対策について、市、猟友会、市民などが自らの役割を理解し、連携して取り組むことにより、野生の鳥獣と人間の活動するエリアとの棲み分けを図ることが必要であると考えております。
※こちらもぜひご覧ください。
→鹿児島市鳥獣被害防止計画|鹿児島市
→有害鳥獣を集落に寄せ付けないために|鹿児島市
野生の鳥獣が人里に出てこずとも生きていけるようにする必要があるのではないか。里山の機能を作り出す必要があるのではないかという思いから、質問いたしました。
里山のある地域でも人口減少、高齢化により手入れが行き届かなくなっているところがあります。これは本市だけの問題ではなく、全国的な問題であると考えます。
他都市の取組等について調査研究されるとのことですが、必要に応じて国に施策を求めるなどお取りはからいいただけるよう要望しました。
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この質問の準備中に、兵庫県姫路市にある認定こども園で園児や保育士がイノシシに襲われて、5人が重軽傷を負ったとの報道がありました。
イノシシは、可愛いうり坊(赤ちゃん)でも凄い力があります。
私が小学生の頃、帰宅してこたつに足を入れたら、うり坊が数頭、私の足をめがけて突進してきたことがありました。
※伯母が飼っていたうり坊です。
伯母が遊びに来ていて、たまたま私が帰宅したときは、うちの母と伯母はうり坊を置いて買い物に行っていました。
大きくなるとその力たるや。
子ども達はその恐ろしさも分からず、「動物さんだー!」と近づいてしまうかもしれません。
一人ひとりが取れる対策をしていきましょう。
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