合原ちひろの絵日記@鹿児島市

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令和6年能登半島地震と本市の安心安全について(代表質疑より)

令和6年第1回定例会における、市民連合の代表質疑の内容をブログでも少しずつ紹介しています。今回は、令和6年能登半島地震と本市の安心安全についてです。

鹿児島市議会
(1)能登半島地震とこれまでに起きた地震との違いと特徴は?

(答弁)→令和6年能登半島地震とお触れの過去の地震との違いにつきましては、兵庫県南部地震熊本地震が、今回と同じ、震源が地表に近い直下型地震であったのに対し、東北地方太平洋沖地震は海溝型地震でございました。

 また、今回の特徴としましては、直下型地震でありながら津波を伴ったこと、過去の主な地震に比べ、大きな隆起が観測されたことが挙げられます。

(2)能登半島地震のような大地震が本市で発生する可能性は?

(答弁)→本市で発生する可能性がある大地震につきましては、県が実施した地震等災害被害予測調査によりますと、隆起を伴う地震も想定されており、鹿児島湾直下の地震では、本市の多くの地域で震度6以上、一部で震度7の揺れが想定されております。

※参考
鹿児島県/鹿児島県地震等災害被害予測調査(報告書概要版)

(3)能登半島地震のような大地震が本市で発生した場合の被害の想定は?

(答弁)→この場合の本市における被害想定は、建物被害9400棟、死者数260人、断水人口25万3600人、被災1日後の避難所への避難者数2万2600人などとされております。

(4)これまでの水道管路耐震化計画は現状のままでよいか。違う要素への見解、前倒しを図る必要はないか。水の確保に対する考え方は?

(答弁)→今回の能登半島地震につきましては、現在のところ、上下水道施設の詳細な被害状況等が判明していないことから、耐震化の効果などについては、今後検証されていくものと認識しており、耐震指針の変更や国の通知等、見直しがあった場合には、適宜適切に対応してまいりたいと考えております。

 そのようなことから、現時点では、「第2期水道管路耐震化計画」を着実に実施していくことが重要であると思っております。

 次に、災害時の水の確保については、断水時に市民の皆様がより身近な場所で給水が受けられるよう、水源地や小学校などの応急給水拠点を92箇所指定し、約1万5000立方メートルの水を確保しております。

 なお、地震発生時には、道路網の寸断等により、給水車が活動できないことも想定されますので、ホームページ等において、各家庭での飲料水を1人1日3リットルの3日分を目安に備蓄するよう、広報しているところでございます。

※参考
第2期水道管路耐震化計画|鹿児島市
応急給水拠点|鹿児島市

(5)ライフライン確保に向けた各事業者との協議状況は?

(答弁)→ライフラインの確保に向けた対策につきましては、本市が毎年1月に実施している避難所運営・展示訓練の中で、電気、ガス、水道、通信事業者等による応急復旧訓練等を行っているほか、各事業者においても訓練を行っているとお聞きしております。

 また、災害時に円滑な連携や対応が行えるよう、協力協定団体との意見交換会を毎年実施しており、今回の能登半島地震を踏まえ、道路が寸断された場合の対応などについて2月に意見交換を行ったところでございます。

(6)災害時の備蓄は十分か。他に必要なものは?

(答弁)→本市の備蓄につきましては、集中備蓄として本庁・各支所の10か所、地域内備蓄として地域の拠点となる小学校など78か所に保管しており、大規模災害時には速やかに避難所等へ物資の供給が行える体制を構築しております。

 また、6年度は、医療用機器にも対応した蓄電池や段ボールベッドを購入する予定ですが、今回の能登半島地震を受け、あらためて備蓄内容や数量などについて検討したいと考えております。

※参考
災害時の食糧備蓄について|鹿児島市

(7)災害時の建設型応急仮設住宅建設について本市が想定する戸数、設置までの日数は?

(答弁)→建設型応急住宅については、県の災害予測調査において、本市の想定被災世帯数の3割にあたるおよそ7000戸の必要戸数が示されたことから、本市では、およそ9900戸分の候補地を選定しており、設置にあたっては、災害救助法に係る告示を踏まえ、災害発生の日から20日以内に着工し、速やかに設置することとしております。

(8)能登半島地震から得られる教訓、はかるべき新たな対応は?

(答弁)→今回の能登半島地震では、道路寸断による救助や水・食糧など物資輸送の遅れ、水道施設などライフラインの被害のほか、避難生活においても多くの課題が生じております。

 今後、国等により本自身についての検証等が行われるものと考えますが、それらも踏まえながら、本市の防災対策について改善すべき点がないか検討し、地域防災計画の見直しを行うなど、防災体制のさらなる強化を進めてまいりたいと考えております。

・・・各家庭での備えもぜひ見直してみてください!

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