鹿児島県男女共同参画センター主催の「わたし×社会 明日をひらく女性のエンパワーメントセミナー」のセミナーB「わたし×マネジメント~組織運営・経営管理における女性のエンパワーメントセミナー~」の6回目の講座が2月9日(水)の夜にオンラインで開催されました。
お話しくださったのは今回も公認会計士・税理士の上川路美恵野さん。
子ども向けの経済学の入り口の絵本『レモンをお金にかえる法』のお話から、その後日談として”株式会社の設立”、”収益と費用を考える”、”決算をしてみよう”と私達の普段の仕事に関わる話へとつなげていかれました。
↑こちらが『レモンをお金にかえる法』。お子さまと一緒に読むのもいいと思います。
「適正な計算書類等を作成し、利害関係者に情報を公開すること、意思決定のために会計データを活用することは、法人の経営理念・基本方針の実現に貢献する」と、全ての取引を現金の入りと出のみで捉える”単式簿記”と経済取引の記帳を現金収支以外の要素も含め二面的に行う”複式簿記”についての説明から丁寧にお話しくださいました。
”発生主義会計”だと、資金の移動を伴わない収益費用の認識が可能になり、現金支出を伴わないコストの把握が可能になります。
貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)などの見方もかみくだいてご説明くださいました。
例えば、損益計算書(P/L)では、利益が生み出される過程を見て、利益を獲得する仕組みのどこに強み・弱みがあるかを探ることができるので、”稼ぐ力”を高めるための方針を決める一助となります。
その他、決算書の読み方、会計を経営に活かすためにすることなどもうかがうことができました。
そしてピーターラビットの絵本から『ジンジャーとピクルズや』のお話も!
猫のジンジャーと犬のピクルズがやっているお店は大繁盛していたものの、ほとんど掛売をしていたので現金が貯まらず。お客さんに督促しても払ってもらえず、しまいには自分たちが税金を払えなくなり閉店してしまうというお話。
この絵本は読んだことがなかったので衝撃でした。
5歳下の弟が小学校にあがるくらいまでは親が毎晩絵本の読み聞かせをしてくれていました。幼い頃読んだ絵本は、ほんわか温かい気分になるものや美しい挿絵のあるものが多かったです。絵本の選び方は親の好みが現れるのでしょうね…。
最後にジェイコブ・ソール著『帳簿の世界史』より抜粋しご紹介いただいたことばでこのブログを締めます。
「会計は事業や国家や帝国の礎となるものだ。」
「よい会計慣行が政府の基盤を安定させ、商業と社会を活性化するのに対し、不透明な会計とそれに伴う責任の欠如が金融の混乱、金融犯罪、社会不安を招いてきたことは、何度となく歴史が証明している。」
明後日には鹿児島市の新年度当初予算の詳細が分かります。いろいろな視点でみてまいります。
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