12月11日(月)の個人質疑の5項目目に、チームオレンジ等認知症施策についてお伺いしました。
チームオレンジは、認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らすことができるよう、認知症の方と認知症等見守りメイトやサポーター等が一緒に交流活動等を行うボランティア団体です。
今年度、本市はチームオレンジを3チーム認定され、私はその中の1つ「チームオレンジたにやま」のリーダーとして、認知症になっても安心して暮らせる地域を作るべく、地域の方々とともに活動しています。そこでチームオレンジ等本市の認知症施策についてお伺いしました。
↑実際の活動の様子。
まずは認知症カフェについて伺いました。
①本市内の認知症カフェ数、主な運営主体(令和5年11月末時点)は?
→28か所で、介護サービス事業所や医療機関、薬局等が運営を行っております。
※鹿児島市にある認知症カフェについてはこちらをご覧ください。→認知症カフェのご紹介|鹿児島市
②認知症カフェ同士をつなぐ取組は?
→毎年2月頃、交流会を開催しております。
次にチームオレンジについて伺いました。
①モデル事業の3チームの主な取組は?
→各チームの主な取り組みとしましては、自分たちで作った野菜を販売するマルシェや、各種相談会の開催など、地域性やメンバーの個性を生かした様々なものがございます。
↑チームオレンジについては、会派で千葉県千葉市に視察に伺いました。
②現在のチームオレンジコーディネーター数、認知症地域支援推進員数と今後の展開は?
→現在、チームオレンジコーディネーターを1名、認知症地域支援推進員を3名配置しており、今後の配置数については、業務量等に応じて検討したいと考えております。
③チームオレンジ同士をつなぐ取組は?
→チームオレンジ同士をつなぐ取組として、その連携強化や情報共有、各活動へのフィードバックを図るため、6年2月に連絡会を開催する予定でございます。
④町内会や校区の社会福祉協議会等地域との連携は?
→チームオレンジの活動にあたっては、日頃から、見守り活動を行っている町内会など地域の方々と、広く連携することが重要であると考えております。
⑤チームオレンジ設置に向けての取組は?
→6年度以降の設置に向けては、地域ごとの認知症高齢者数や、ボランティアの方々の活動意向をふまえ、順次、町内会など地域の方々へ、チームオレンジの趣旨や活動内容などの概要説明を行っております。
⑥チームオレンジと認知症等見守りメイトをつなぐ今後の取組は?
→毎年開催している見守りメイト研修会の中で、各チームから活動報告を行っていただくことなどを予定しております。
会派で視察に伺った千葉市では、認知症の本人が集い、本人同士が主となり、自らの体験や希望、必要としていることを語り合い、自分たちのこれからのよりよい暮らし、暮らしやすい地域のあり方を一緒に話し合う場である「本人ミーティング」を実施されていました。
これは、ピアサポート活動であることはもちろん、そこで出された認知症の本人のニーズをチームオレンジの活動や本市施策にいかしていけばよりよい取組ができると考えることから、本人ミーティングについても伺いました。
①本人ミーティングに対する考え方は?
→本人ミーティングは、本年6月に公布された認知症基本法の基本的施策である「認知症の人の社会参加の機会の確保等」に資する取組のひとつであると考えております。
②本市でも実施すべきでは?
→本市においては、年度内の実施に向け、現在準備を進めているところでございます。
と、本人ミーティングについては、実施に向けて動いてくださっています。発言しやすい場づくり、そしてその場で出された発言が生かされる施策を期待しています。
この項目の最後には、認知症高齢者等の行方不明対策について伺いました。
鹿児島市では、在宅の認知症高齢者やその疑いのある人が、行方不明になるのを防ぐために、位置情報サービス等を利用する家族等に対して、加入経費の一部を助成する「高齢者見守り支援事業」があります。
また、認知症やその疑いにより行方不明となるおそれのある方が行方不明となった時の行方不明者情報や認知症及び日常生活の中での見守りに関する情報を配信する「かごしま市認知症おかえりサポートシステム」を令和3年10月から開始しています。
①高齢者見守り支援事業(位置情報サービス等の助成)の利用状況(5年11月末
時点)は?
→本年度の利用状況は、11月末時点で7件です。
②かごしま市認知症おかえりサポートシステムの利用登録者数、協力サポーター数の推移(令和3年度末及び5年11月末時点)は?
→認知症おかえりサポートシステムの登録者数を3年度末と5年11月末時点の順に申し上げますと、利用登録者数は31、105人、協力サポーターは822、5213人です。
おかえりサポートシステムは開始年度の年度末に比べると、利用登録者は3倍以上、協力サポーターは6倍以上に増加しています。
住み慣れた地域に見守りの目が増えるのは喜ばしいことです。
認知症高齢者等の行方不明対策に関しては、衣類や帽子、杖などに専用のQRコードラベルシールを貼っておき、お困りの方を発見した方が、保護対象者の衣服等に付けられているラベルシールのQRコードを読み取ると、安心・安全で必要な情報のみがWeb上の掲示板で即時に確認できるシステムを導入している都市もあります。
先日、会派で視察に伺った千葉市でも導入されていました。個人情報漏洩の危険もなく、24時間対応できるため、ご家族の心理的負担も減らせるのではないかと考えます。そこで、このサービスに対する考え方等について伺いました。
※参考→千葉市:高齢者保護情報共有サービス
③QRコードや伝言板等を利用した新たなサービスに対する考え方は?
→お触れのサービスについては、今後、その効果や課題なども含め、情報収集したいと考えております。
④本市の認知症高齢者等の行方不明対策にかかる今後の取組は?
→認知症おかえりサポートシステムの利用登録者及び協力サポーターの更なる増加に向け、より効果的な周知広報に努めてまいりたいと考えております。
自分自身もチムオレのメンバーとして活動しながら、より安心して暮らせる地域づくりのために取り組んでまいります。
🌟合原ちひろFacebookページ
🌟合原ちひろTwitter
🌟合原ちひろLINE公式アカウント
🌟合原ちひろインスタグラム
🌟以前のブログ「終活行政書士 合原千尋の絵日記@鹿児島市」