2023年6月3日(土)に令和5年度男女共同参画基礎講座の4回講座の1回目がありました。(高校生が数名受講していました!!!)
「データで読み取る鹿児島県男女共同参画の現状と課題」について男女共同参画推進課の瀬戸山課長が、「知る~男女共同参画・ジェンダー平等についての確かな理解のために①~」についてはたもつゆかりさんがお話しくださいました。
「データで読み取る鹿児島県男女共同参画の現状と課題」の資料は46ページの厚さ。全国のデータや鹿児島県のデータが多数掲載されていました。
その中の少しだけ書きます。
鹿児島県の総人口は昭和30年の204万人をピークに減少に転じ、令和2年には約160万人となっています。世帯数は平成27年以降は減少しているものの、単独世帯数、特に65歳以上の高齢単独世帯の割合は増加傾向にあるとのことです。
令和3年度の男女共同参画に関する県民意識調査で初めて「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」という考え方について男女ともに「否定」が「肯定」を上回りました。
同調査によると、家庭・学校教育・職場・地域社会・法律や制度・社会通念や慣習やしきたりのどの分野でも「男性優遇」が「女性優遇」を上回っています。
男女が社会のあらゆる分野で平等になるために最も重要だと思うことについては「女性を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、慣習・しきたりを改めること」と回答した割合が高く、次に「女性自身が経済力をつけたり、知識・技術を習得するなど、積極的に資質や能力の向上を図ること」となっていました。
鹿児島県の男女共同参画に関する県民意識調査については、下記リンク先に報告書がありますのでご覧ください。→鹿児島県/男女共同参画に関する県民意識調査
過去と比較することで見えてくることがあると思います。
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後半は、たもつゆかりさんによる「男女共同参画の基本的な考え方について」のお話。
男女共同参画社会の形成に向けた取組は、男女共同参画社会基本法に基づいて、国際的な協調の下に進められていますという基本的なことからお話しくださいました。
20世紀型の経済優先の社会ではなく、次世代、その次の世代までを見据えた、環境・社会・経済を統合する開発が21世紀型社会では求められています。
1999年に公布・施行された男女共同参画社会基本法は、公的・私的を問わず、あらゆる分野における制度・慣行について「事実上の平等(性別に対して、権限、機会、責任が平等・公正である状態)」を目指す観点から、「性別による固定的な役割分担等(=ジェンダー)」の改革を要請する包括法です。
男女共同参画社会基本法の前文・条文と逐条解説はこちらからご覧いただけます。→男女共同参画社会基本法 | 内閣府男女共同参画局
男女共同参画社会基本法が公布・施行された背景についても時系列でわかりやすくご説明くださいました。
鹿児島県も鹿児島市も男女共同参画推進条例を制定しています。
■鹿児島県男女共同参画推進条例
→鹿児島県/鹿児島県男女共同参画推進条例
■鹿児島市男女共同参画推進条例
→男女共同参画推進条例|鹿児島市
法律や条例に目を通し、既存の制度を根本から知ることが議員として必須です。こうした学習の機会は本当にありがたいと思っています。
話を講座の内容に戻します。
昔は、生物学的に男女は違うのだから、社会的役割も違うのは当然自然なことという「性別特性論」が言われていたそうで。そのことにより生物学的な性差による男女の特性が個々人の社会的役割や職業の向き・不向きまで自然なことだと正当化されて一般化されているとのこと。
これは今もあちこちに根強く残っていると感じています。
「ジェンダーは社会の中に見えないルールとして潜在していて、私達は性別に対応する態度・ふるまい・行動を集団や社会から期待され、その期待に添うように無意識のうちに学習している」と教えていただきました。
アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)に気付くのは難しいです。
先々月もアンコンシャスバイアスからきているであろう相談を受け、某所に現状の確認と改善を求めました。
私にもアンコンシャスバイアスはあります。だからこそ、学び、気づく目を養っていくことが必要だと思い、このような講座を何度も受講しています。アンコンシャスバイアスについては、講座の2回目で詳しいお話が聞けるようなので楽しみです。
あぁぁ、まとまりのない文を長々と書いてしまいました💦
私も学びの途中。
学び、いろいろな方と語り、いろんな場面で活かしていきたいです。
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